マネジメントのことを考えるとき、いつも、どうしても考える「小さな話」があります。
褒めるとか叱るとか話を聴くとか・・・いろいろな大切なことがあるけれど、その全てをうまく活かせるかどうかは、「マネジメントする人の、世界観」にかかっているのでは、と思うんです。
たとえば社員スタッフさんを「自分の手足」「生産性でつながる関係」とだけ捉えていると、どうしても、そういうスタンスで接することになります。
たとえば話を聴くときも、「こうやって聴けば、このスタッフの生産性は上がるのだろうか」という下心が生まれてしまわないか。
それに対して、組織をうまく活性化することに成功した経営者は、「社員たちが、もっと自由な気風を持って、人間的に仕事と関わるにはどうしたらいいか」と、考えます。自分がそう働きたいように、社員さんだって、そう働きたいんじゃ。
この「根本の、ビジネスや会社、スタッフの捉え方」が違うと、言葉の一つ一つその人の醸し出す雰囲気、その人が作る場の空気が変わってくる。で、その上で、いろいろなスキルが生きてくる。
こんなふうに捉えると、マネジメントについてのテコ入れの土台は「自分の捉え方の点検」から始めてもいいのではと思います。
・自分とスタッフを分断して捉えてないか。その捉え方は、どれくらい妥当なのだろう。他の捉え方をするとどうなるか。相手を1人の人間と捉えて敬意を持つと会社はどうなるのか。
じっくりと考えてみることで、獲得できるものがあると思います。小さくて細かい話でした。