仕事から多くを得るためには?

仕事をたのしむためにはどうしたらいいだろう。
もうすぐ就職活動をはじめる若い知人に尋ねられて、あらためて考えました。
「何を得るために、働くのか」を考えるのは、なかなか難しいことです。

単に給料を得るために働くのであれば、
自分が投下する時間やエネルギーに対して、どれくらいの見返りがあるかを考えることになります。得するか損するかという、買い物をするようなイメージ。

もちろん「お金」を軸に考えることは、とても大切なことですが、
けれど、もしも「お金」しか判断材料がないとしたら、どれだけお金を稼いでも、喉の渇きのようなものを感じるかもしれません。
できるなら、「お金」は、「働くことのよろこび」の結果、得られるといいと思います。

▽▽
▽▽
▽▽

よく「好きなことを仕事にする」という言い方があります。それには同意するのですが、僕が(できることなら)大切にしてほしいのは、日々のささやかな仕事それ自体の中に、たのしみを見いだせることです。

例えば今の僕がこうして文章を書くことであったり、人話したり、考えたりすること。資料を作ること。そういう「仕事を成り立たせる、ひとつずつの細かな仕事」を、楽しいと思えることです。

なぜなら、そういう一見ささやかに見える作業の積み重ねが、仕事そのものだと言えるから。

たとえば「建築」が好きだとしても、建築家や設計士の仕事は苦痛だという人もいるでしょう。机に向かって細かな構造計算をするよりも、「青空の下で働きたい」という人もいるでしょうし、「人と話をすることが、好きだ」とか。仕事全てを好きなことにするのは難しいかもしれませんが、それでも、仕事の大きなテーマだけでなくて、細かな作業に目を向けます。


・・・


そして、、、できるならば、「ささやかな作業を積み重ねること」を大切にできる仲間がいるチーム働けたら、仕事選びは大成功したと言えるのでは。
これ以上を望むには、実際に仕事を始めて、お客さんに喜んでもらえるような仕事をするかどうかが大切ですし、ビジネスパーソンではなくて、起業家になって自分のビジネスを、自分仕様にデザインすることが必要でしょう(そして、それも一度は考えてほしい人生の経路です)。

細かなささやかな業務のレベルで、自分がたのしめることのある仕事を選ぶ。
僕には、とても大切なことだと思えます。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

考えてみたい問い
○あなたが日々のささやかな仕事を楽しむために
 どんな風に仕事を変えますか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーー