ビジネスは、答えに溢れていて、少し疲れることがある。企業は最高の商品を提供しようとして、とても効率的に物事を動かそうとする。
その文脈を「切る」ことで、実は生まれるものがあるのではないかと思うことがある。
たとえば、よく「浸透させたい」と言われる理念やミッションやパーパス。
いろんな言葉で呼ばれるそれは、自分たちがこの世界に何をするために存在するかを「明示する」言葉だ。
でも、いろんな企業が声高に叫ぶそんな言葉を見ていると、「明示する」ことで、手触りが感じられなくなる気がする。
だからたとえば
「いいものを作ろう」とか「他と違うものを作ろう」という言葉よりも
「何を作ろうか」と問うてみたらどうだろう。
社員さんは、理念かパーパスかに触れるたびに問われる。
「何を作ろうか」
その答えのなさが、飛躍を生んだり、思考を生んだり、その度に理念(か、パーパスかミッションか)が浸透していく。