東京サドベリー・スクールに、インタビューに行きました!

「サドベリー・スクール」を知っていますか?

一般的な学校のような「学問教育」をする学校ではなくて、子供が、「自分の好きなことをしながら学びを深める教育」をしている学校です。

好きなことをして学ぶので、「国語・数学・理科・社会・英語」のようなカリキュラムがありません。釣りをしたい子供は釣りをして、料理をしたい子供は料理をする。小説を読むのが好きだったり、YouTubeをみるのが好きな子供は、小説やYouTubeに好きなだけ没頭します。

小学生の娘の夏休みの自由研究のために、「サドベリー・スクール」にインタビューに行きました。

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インタビューを受けてくださったのは、一般財団法人東京サドベリースクールの杉山まさる理事長です。子供の成長に貢献できればと、お忙しい時間を割いて、インタビューをお受けくださいました。ありがとうございます!

▼一般財団法人東京サドベリースクールへリンク
https://tokyosudbury.com/

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夏休みの自由研究の中で娘が、こんな言葉を書いていました。

「好きな本を読むときは、読むのが楽しいし、読んだこともよく覚えてる。でも、読みたくない本を読むときは、読むのに時間がかかるし、読んだこともあまり覚えてない。掃除をするときも、自分からやろうと思ったときはきれいにするけれど、やらされるときは早く終えたい」と。

この言葉、サドベリー・スクールのことをよく表していると思うのですが、サドベリーは、人間の「やりたい気持ち」や「自由意志」を大切にした教育を行っているのだと改めて思いました。

そして、ビジネスでも、「社員スタッフさんたちが、自分ごととして、仕事をしてくれるようになるには、どうしたらいいか」が長らく一つの課題です。

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あなたは部下やスタッフさんたちに、「もっと考えて仕事をしてほしい」と嘆くことはありませんか。
言われたことだけではなくて、「いい仕事をしよう」と意志を持って、工夫しながら仕事をしてほしい、と。
これは言い換えると、「その人自身の意志で、仕事をしてほしい」ということですが、言われたことすら十分にできないスタッフを見ると、相手の意志を無視して「あれやって、これやって」「なんでこれができないんだ」と細かく指示指導をしたくなります。
そして、細かな指示指導をするたびに、スタッフさんはは自分の意志を引っ込めていく。
少々ネガティブなサイクルに入っていってしまいます。
では、どうすれば、社員スタッフさんは意志を発揮してくれるのでしょうか?



もちろん、この問題は、一筋縄ではいかない問題です。
そこでここでは、「スタッフさんが意志を持って仕事をすること」に貢献する知見を、2つほどお話ししたいと思います。

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社員さんの意思を大切にしたい時、大切なのは、「適切なサイズで指示やアドバイスをする」ことです。
たとえばミーティングの準備をしてほしいとしましょう。
「この書類のコピーを取っておいて」という指示はありえるかもしれませんが、コピー機の横について「ここのボタンを押して」「コピーが終わったら、この順番に並び替えて」「ホチキスで留めて」「表紙だけカラーで」と細かく指示を出しては、スタッフさんが考える余地がなくなってしまいます。とても抑圧的で、意識の扉を閉じてしまっても仕方ありません。

こういう細かな指示が続けば、力を失っていくでしょう。

だからといって、「もっと顧客志向で考えて」とか「プロ意識が足りない」とか「経営思考をもってほしい」と、「大きすぎるアドバイス」をしても、考えることはできません。

大事なのは、「適切なサイズ」なのです。


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たとえば、「ミーティングで、みんながスムーズに情報共有するのはどうしたらいいか」「ミーティングの後、何をすればいいかが明確になるように、ミーティングを進めるにはどうしたらいいか。任せるのでお願いします」とつたえることでしょうか。
具体的なやり方は伝えず、適切なサイズの目標を伝えるイメージです。

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もう一つのポイントは、相手に合わせた指示をすることです。
(そもそも、いま話した「適切さなサイズ」の指示アドバイスをするためには、相手に合わせる必要があります。)

学校を卒業したばかりの新人スタッフが、コピーの複合機を使ったことがないとします。
その子に「ミーティングの準備しておいて」とだけ伝えても、資料を適切に印刷することすらできないかもしれません。
逆に、あなたの右腕と呼べるほどの人に、具体的すぎる指示ばかりしていると、細かすぎていやになるかもしれない。

その人の成長の度合いや、経験によって、「適切なサイズ」は変わるのです。
仕事を任せる方法を工夫することは、きっと一緒に仕事をするスタッフさんとの関係を変えることにつながると思います!


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考えてみたい問い
○いまあなたが、誰かにお願いしたい仕事はありますか?
どんな頼み方をしたら、工夫したくなるでしょうか?
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